特集 喘息とCOPD
知っておいてほしいサブタイプと肺の併存疾患
運動誘発性喘息
小屋 俊之
1
,
上野 浩志
1
,
長谷川 隆志
2
,
荒川 正昭
3
,
菊地 利明
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸器・感染症内科学分野
2新潟大学医歯学総合病院医科総合診療部
3新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター
キーワード:
運動誘発性気管支収縮
,
吸入ステロイド
,
吸入短時間作用性β2刺激薬
,
therapeutic use exemptions(TUE)
Keyword:
運動誘発性気管支収縮
,
吸入ステロイド
,
吸入短時間作用性β2刺激薬
,
therapeutic use exemptions(TUE)
pp.1371-1373
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1371
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Summary
▪実臨床において,運動に関連する喘息症状または患者の対応で問題になるのは,① 運動誘発性喘息の診断,治療およびその予防,② 運動選手(アスリート)に対するドーピングを含めた対応,である.
▪診断には発症機転を含めた詳細な問診が必要である.
▪運動前および症状出現時の吸入短時間作用性β2刺激薬は有効であるが,頻回な運動誘発性喘息症状は治療強化の目安であることを認識することも大切である.
▪アスリートに対しては,禁止薬物に当たる薬剤も存在するため,注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020