特集 喘息とCOPD
検 査
診察所見
田中 明彦
1
1昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
診断基準
,
診断の目安
,
治療的診断
Keyword:
診断基準
,
診断の目安
,
治療的診断
pp.1299-1303
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1299
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Summary
▪喘息の診断は自覚症状に依存する部分が大きいため,日常臨床において誤った診断が生じ得る.
▪吸入薬による治療的診断を試みる場合,薬剤に対する効果の再現性を確認することや客観的指標を組み合わせることによって,より正確な診断となる.
▪慢性閉塞性肺疾患(COPD)診断のプロセスにおいて,臨床症状からCOPDを疑い呼吸機能検査を実施する行程が重要となる.
▪COPD未診断の高齢者では,労作時の息切れの原因が加齢であると自己判断する患者が少なくない.
▪喘息およびCOPDの慢性管理において,既成の質問票を用いることによって主観的な自覚症状をより客観的に評価することが可能となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020