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特集 達人にきく! 厄介なめまいへの対応法
急性期めまいへの対応—診断に困ったときどうするか
Management of acute vertigo and dizziness
宇野 敦彦
1
Atsuhiko Uno
1
1大阪急性期・総合医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
急性めまい
,
危険なめまい
,
脳血管障害
,
良性発作性頭位めまい症
,
診断基準
Keyword:
急性めまい
,
危険なめまい
,
脳血管障害
,
良性発作性頭位めまい症
,
診断基準
pp.782-786
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203471
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POINT
●急性期めまいの対応では,危険なめまいを見逃さないことが最も重要である。脳血管障害に加え,熱中症などの水電解質異常,急性炎症による全身状態の悪化,消化管出血などによる貧血,心疾患などがある。
●一般的な救急患者対応と同様に,バイタルサインによる意識や循環に関する緊急度,重症度を最初に把握する。ポイントを絞った問診を行い,一般的な神経学的所見を確認し,眼球運動検査,血液検査,心電図,画像検査などを必要に応じて実施する。
●疾患頻度の最も高い良性発作性頭位めまい症をよく理解することで診断が進みやすい。
●良性発作性頭位性めまい症以外の末梢前庭性めまいと脳血管障害は,機能の左右差に基づく症状という点で共通し,特に後頭蓋窩の脳血管障害で鑑別が難しい。
●既往/併存症,眼球運動,体平衡,頭部画像検査,症状の経過,に注意して鑑別をすすめる。
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