特集 喘息とCOPD
Overview:これまでの標準的診療の変遷
COPD診療の変遷
-定義,病態,管理目標
藤田 幸男
1
,
室 繁郎
1
1奈良県立医科大学呼吸器内科学講座
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患
,
気流閉塞
,
動的過膨張
,
管理目標
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患
,
気流閉塞
,
動的過膨張
,
管理目標
pp.1293-1297
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1293
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Summary
▪慢性閉塞性肺疾患(COPD)は気流閉塞を特徴とする肺疾患であり,症状として咳・痰,労作時呼吸困難などがあげられる.
▪COPDの病期は気流閉塞の程度により分類されるが,自覚症状や身体活動性,増悪の頻度などを総合的に評価する必要がある.近年では,呼吸機能よりも予後と関連が強い因子として身体活動性が注目されている.
▪COPDでは,1秒量の経年的低下は一様ではないため,経時的に経過観察を行うことも重要である.
▪肺合併症や全身併存症の有無も日常生活や予後に影響するため,全身を評価したうえで,患者個々に治療方針を決定していく必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2020