特集 2019年の白血病診療―新たな武器を上手に活用するために
白血病の治療:新規治療薬の役割を含めて
慢性リンパ性白血病
鈴宮 淳司
1
,
伊藤 俊輔
1
,
岡田 祐介
1
,
高橋 史匡
1
,
宇賀田 典美
1
1島根大学医学部附属病院先端がん治療センター/腫瘍・血液内科
キーワード:
慢性リンパ性白血病
,
BTK阻害薬
,
BCL2阻害薬
,
TP53
,
MRD
Keyword:
慢性リンパ性白血病
,
BTK阻害薬
,
BCL2阻害薬
,
TP53
,
MRD
pp.2103-2106
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2103
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Summary
▪慢性リンパ性白血病の治療は,病気のマネジメントだけを目指す治療から治癒を目指す治療まで大きく変化している.
▪治療方法の選択は,患者の年齢,フィットネスとTP53の状態で決定する.
▪BTK阻害薬ibrutinibの初回治療からの使用のエビデンスが増えてきている.
▪造血幹細胞移植は,現在でも唯一の根治が目指せる治療で,再発難治で高リスク患者においては考慮される治療法である.
▪微小残存病変(MRD)陰性が治療目標とする臨床試験が実施されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019