特集 腫瘍随伴症候群とオンコロジーエマージェンシー―病態や治療に伴う多彩な症状
薬物療法に伴うオンコロジーエマージェンシー
発熱性好中球減少症
野崎 由美
1
1順天堂大学医学部腫瘍内科学研究室
キーワード:
発熱性好中球減少症
,
がん薬物療法
,
骨髄抑制
Keyword:
発熱性好中球減少症
,
がん薬物療法
,
骨髄抑制
pp.1613-1616
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1613
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Summary
▪好中球減少により,細菌および真菌感染症のリスクが高くなる.
▪発熱性好中球減少症は,迅速な検査と広域抗菌スペクトラムを有する抗菌薬を用いた経験的治療が重要である.
▪初期治療開始後3~4日経過しても解熱せず,全身状態が不安定な場合は再評価を行う.とくに高リスク患者では,抗菌薬の変更,アミノグリコシド系抗菌薬や抗MRSA薬の追加および抗真菌薬の経験的投与を考慮する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019