特集 泌尿器がん薬物療法の副作用―支持療法を知らずして行うべからず!
発熱性好中球減少症
二尾 健太
1
,
草場 仁
1
1国家公務員共済組合連合会 浜の町病院腫瘍内科
キーワード:
発熱性好中球減少症
,
FN
,
重症化リスク
,
初期治療
Keyword:
発熱性好中球減少症
,
FN
,
重症化リスク
,
初期治療
pp.588-592
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207874
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▶ポイント
・発熱性好中球減少症(FN)は時として致死的となる重篤な合併症であり,迅速な評価と治療開始が求められる.
・FNの治療は入院・静注抗菌薬投与による全身管理が基本である.しかしMASCCスコアやCISNEスコアを参考に重症化リスクを評価し,低リスクと判断された患者においては外来治療が考慮される.
・FNの診断基準は絶対的ではなく,個々の患者背景を考慮した慎重な対応を行うことががん薬物療法を安全に実施するために重要である.
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