特集 腫瘍随伴症候群とオンコロジーエマージェンシー―病態や治療に伴う多彩な症状
薬物療法に伴うオンコロジーエマージェンシー
インフュージョンリアクション
西森 久和
1
1岡山大学病院血液・腫瘍内科
キーワード:
CRS
,
アナフィラキシー
,
adrenaline
,
ステロイド
,
抗ヒスタミン薬
Keyword:
CRS
,
アナフィラキシー
,
adrenaline
,
ステロイド
,
抗ヒスタミン薬
pp.1617-1620
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1617
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Summary
▪インフュージョンリアクション(IR)は生命に関わる合併症であるため,予防はもちろん発症時の迅速な対応について熟知しておく必要がある.
▪投与する抗がん薬の種類,治療時の腫瘍量によるIRの発生リスクを把握しておく.
▪IRの症状が出現したときは,薬剤投与をやめ,応援を呼び,意識状態・バイタルサインを確認し,血圧低下があればTrendelenburg体位をとり,SpO2低下があれば酸素投与を行う.
▪アナフィラキシーが疑われる場合には,早急にステロイドや抗ヒスタミン薬(H1/H2受容体拮抗薬)の投与を行い,状況によってadrenaline 0.2~0.5mgの筋注を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2019