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特集 抗癌剤治療の副作用とそのコントロール
各論
―抗癌剤の副作用1―発熱性好中球減少症,感染症とその対策
Management of febrile neutropenia and infectious complications in genitourinary cancer chemotherapy
西山 賢龍
1
Kenryu Nishiyama
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科泌尿器科学分野
キーワード:
発熱性好中球減少症
,
MASCCスコアリングシステム
Keyword:
発熱性好中球減少症
,
MASCCスコアリングシステム
pp.461-465
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102062
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要旨 癌化学療法に伴う発熱性好中球減少症においては,重症化や死亡のリスクは個々の患者によって異なる。リスク判定の後にすみやかに個々の患者背景に応じたempiric therapyを開始することが必要となる。本邦ガイドラインでは,初期治療として低リスク群に対しては経口ニューキノロン薬±アモキシシリン/クラブラン酸,あるいは第4世代セフェムまたはカルバペネム薬の静注による単独投与が,高リスク群に対しては第4世代セフェムまたはカルバペネム薬の静注±アミノ配糖体薬投与が推奨されている。3~5日以内に解熱した場合は,同じ薬剤でさらに数日間治療を継続,それ以外の場合は,患者背景,臨床症状や検査結果などに応じて抗菌薬の変更や追加を検討する。
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