特集 この薬,一生続けるんですか?
糖尿病・内分泌系薬剤
スルホニル尿素(SU)薬
関谷 元博
1
1筑波大学医学医療系内分泌代謝・糖尿病内科
キーワード:
SU薬
,
膵β細胞
,
インスリン
Keyword:
SU薬
,
膵β細胞
,
インスリン
pp.411-414
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_411
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Summary
▪SU薬は膵β細胞からのインスリン分泌を促すことで血糖低下を図る経口血糖降下薬である.
▪古くから使用されてきた薬剤でその効果も強力であるが,遷延性の低血糖や長期内服による膵β細胞の疲弊をきたすような,いわゆる二次無効などの問題を考慮しつつ選択されるべき薬剤である.
▪腎機能障害や高齢者ではとりわけ低血糖のリスクも高い.
▪糖尿病治療薬の開発が進み,病態に応じた治療薬の選択が望まれる昨今,十分な理解に基づきSU薬の選択,あるいは多剤への切り替えが適正に行われることが期待されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019