今月の主題 糖尿病の臨床―基礎知識を実践に生かす
血糖降下療法
【経口血糖降下薬の特徴と使い方】
スルホニル尿素薬
梶尾 裕
1
1国立国際医療センター内分泌代謝科
pp.40-43
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100459
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
・SU薬は膵β細胞に残存機能がある場合に用いるが,GAD抗体陽性の緩徐進行1型糖尿病では禁忌である.
・SU薬の構造の違いによって血糖降下作用の時間や強さが異なる.持続時間の長いものは低血糖の遷延化に注意が必要である.
・急激な血糖降下によって低血糖や合併症の悪化を誘発しないよう薬剤の使用には注意する.
・コントロールが不十分な場合には基本的な治療の再確認,再教育が必要である.
・十分な効果が得られない場合,病態を検討し,それに応じて他剤の併用も含めた対応を考慮する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.