特集 糖尿病診療2021:日常的に包括的診療を行うために
糖尿病の治療
薬物療法の最新知見 ③:スルホニル尿素薬・グリニド薬
吉田 洋子
1
1朝日生命成人病研究所附属医院糖尿病代謝科
キーワード:
SU薬
,
グリニド薬
,
低血糖
,
食後高血糖
Keyword:
SU薬
,
グリニド薬
,
低血糖
,
食後高血糖
pp.387-389
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_387
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Summary
▪スルホニル尿素(SU)薬とグリニド薬は血糖非依存性インスリン分泌促進薬である.適応はインスリン分泌不全を主体とする非肥満2型糖尿病で,インスリン分泌能が残存している場合である.
▪SU薬は細小血管症予防のエビデンスがあり,発症早期からの投与で心血管疾患リスクの低下が示唆されている.
▪グリニド薬であるrepaglinideはmetforminと同程度の大血管症の1次・2次予防効果をもつことが示唆されている.
▪高齢者では低血糖リスクが高まるので,HbA1c値を下げすぎないようにする.
© Nankodo Co., Ltd., 2021