特集 糖尿病治療薬Update—適正使用に向けて
経口血糖降下薬の特性と注意点
スルホニル尿素薬
細井 雅之
1
,
薬師寺 洋介
1
,
上野 宏樹
1
1大阪市立総合医療センター糖尿病内分泌センター糖尿病内科
pp.26-28
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223886
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ポイント
●インスリン分泌が低下していると思われるやせ型の2型糖尿病患者に適応がある.高齢者は腎機能が低下していることが多いので避ける.
●空腹時CPRが0.6ng/mL未満であればインスリン療法の適応である.
●少量(グリメピリド0.5〜1.0mg/日か,グリクラジド20〜40mg/日)から開始する.効果不十分な場合,増量よりも多剤併用が望ましい.
●インスリン療法と併用した場合,コントロールが改善すれば,最初に減量中止すべきである.
●DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬を追加する場合は,必ずSU薬は減量すべきである.
●グリニド系薬剤との併用は,保険適用もなく,効果もないため行わないこと.
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