連載 プライマリーケア医のがんの診かた ~かかりつけ患者さんのがんと共にたたかうために~
第12回 かかりつけ患者さんに対するがんの支持療法:よくあるケースを知っておこう その⑤
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.1347-1353
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1347
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一般内科外来において,便秘は日常的に診療する症状の一つです.便秘そのものを主訴として受診する患者さんもいますし,その他の疾患の診療中に「そういえば……」と便秘の症状を訴える患者さんもいます.
がん患者さんやがんサバイバーの方においても,便秘を訴える患者さんは多くいらっしゃいます.近年,慢性便秘症やオピオイド誘発性便秘症(opioid induced constipation:OIC)を中心に新規のメカニズムを有する便秘症治療薬が上市され,便秘症診療がこれまでになく充実してきました.今回は,がん患者さんが経験する便秘の症状やその管理について解説したいと思います.
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