連載 プライマリーケア医のがんの診かた ~かかりつけ患者さんと共にたたかうために~
第1回 プライマリーケア医ががん患者さんを支える時代のために
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.1237-1243
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1237
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がんの専門医が地域の診療を始めて気づいたこと
44床の小規模病院に勤務する筆者の専門は腫瘍内科です.一般に腫瘍内科はがんの薬物療法を担うことを中心に据えて臓器横断的にがん診療に携わる専門医とされています.本専門医は2017年9月の段階で1,191名と欧米に比較して圧倒的に少ない人数です1).地域のがん診療拠点病院やがん診療連携拠点病院への配置も充足していないなか,腫瘍内科医がプライマリーケアを中心とする地域での診療に必要なのかどうかについてはまだ答えは出ていません.
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