特集 肝臓病学の未来―ウイルス性肝炎から脂肪肝と肝がんの時代へ
B型肝炎
診断のポイント:肝発がんリスク症例を絞り込むためには
松居 剛志
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
HBV
,
発がん
,
危険因子
Keyword:
HBV
,
発がん
,
危険因子
pp.1097-1099
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1097
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Summary
▪B型肝炎ウイルス(HBV)感染者における肝細胞がん(HCC)発がんは,一般的なHCC発がんのリスクと考えられている腫瘍マーカー(AFP,PIVKAⅡ)高値,高齢,男性,肝線維化進展のほか,HBV感染者に特有な因子が存在する.
▪その因子としてHBV DNA量,HBs抗原量,HBコア関連抗原の高値やHBe抗原陽性,genotype C,core promoter mutationなどがあげられる.
▪これらの危険因子に注目し,発がんリスクが高い症例を見逃さないよう注意し,的確なHCC発がんに対するサーベイランスを行うことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019