増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅰ.細胞核での分子修飾
DNA
脱アミノ化
若江 亨祥
1
,
村松 正道
1
Wakae Kousho
1
,
Muramatsu Masamichi
1
1国立感染症研究所ウイルス第二部
キーワード:
APOBEC
,
hypermutation
,
ウイルス
,
発がん
Keyword:
APOBEC
,
hypermutation
,
ウイルス
,
発がん
pp.388-389
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200842
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
APOBECファミリーは,デアミナーゼ活性によりDNAのシトシンをウラシルに変換する酵素群である。AIDは遺伝情報を改変することでリンパ球の多様性を生み出す一方,APOBEC3はウイルスの遺伝情報を破壊し,抗ウイルス分子として機能する。一方で,AIDやAPOBECの病的な発現は発がんにつながるという面もあり,本稿ではAID/APOBECによるDNA変異活性により制御される多様な生命現象について概説する。
Copyright © 2018, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.