特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
H.内分泌・代謝科へコンサルト
1.1型糖尿病(初発後)
高池 浩子
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
pp.623-625
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_623
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1型糖尿病は膵β細胞の破壊性病変によりインスリンの欠乏が生じて発症する糖尿病であり,発症後は一生にわたりインスリン療法を継続する.そのため各ライフステージに応じて小児科や産婦人科,また転居などの場合は糖尿病専門医療機関同士での連携が必要である.また糖尿病の治療として重要なのは,ただ単に血糖コントロールをするだけではなく,合併症や併発症の発症進展を抑え,患者さんのQOLを高く保つことである.したがって眼科,腎臓内科,循環器内科,消化器内科,神経内科,精神科,歯科など,多くの診療科と密接な連携が必要となる.このように代表的な慢性疾患である1型糖尿病をめぐり,診療情報提供書を記載すべきシチュエーションは数多く想定されるが,本稿では初発時の診療情報提供書について的を絞り概説する.
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