特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
末梢および大血管疾患への低侵襲治療の発展
末梢動脈閉塞性疾患への治療
仲間 達也
1
Tatsuya NAKAMA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
キーワード:
末梢動脈疾患
,
間欠性跛行
,
重症下肢虚血
,
虚血性潰瘍・壊疽
,
血管内治療
Keyword:
末梢動脈疾患
,
間欠性跛行
,
重症下肢虚血
,
虚血性潰瘍・壊疽
,
血管内治療
pp.281-286
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_281
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Summary
▪末梢動脈疾患は,主に四肢主幹動脈に起きる慢性の全身性動脈硬化性疾患で,高齢化社会の到来に伴って患者数は増加し,今後,本邦でも治療を必要とする患者が増加することが予想される.
▪無症候性の患者は治療適応とならないが,心血管イベントのハイリスク患者であり,動脈硬化のリスク因子のコントロールが非常に重要である.
▪患者の症状に応じて(間欠性跛行患者か,重症下肢虚血患者か),血行再建を必要とするタイミングは異なるが,治療技術,デバイスの進歩に伴い,より低侵襲な血管内治療が第一選択となる症例は増加しており,今後も発展が期待される領域である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018