特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
末梢および大血管疾患への低侵襲治療の発展
大動脈瘤疾患へのステントグラフト治療
河口 廉
1
Ren KAWAGUCHI
1
1群馬県立心臓血管センター循環器内科
キーワード:
動脈瘤
,
ステントグラフト
,
エンドリーク
,
ハイブリッド手術
Keyword:
動脈瘤
,
ステントグラフト
,
エンドリーク
,
ハイブリッド手術
pp.287-292
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_287
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪大動脈疾患は年々増加の一途をたどっており,高齢化も進んでいる.
▪開胸,開腹を必要とする外科的人工血管置換術にハイリスクな大動脈瘤症例に対しては,低侵襲で施行可能なステントグラフトを用いた治療が勧められる.
▪ステントグラフトは,人工血管にステントを取り付けた新型の人工血管で,これを圧縮してカテーテルのなかに収納して血管内から動脈瘤に運び,瘤を空置する方法である.
▪ステントグラフトのデバイス,技術の進歩により,より低侵襲に精度の高い治療が可能となってきており,治療の適応も拡大している.
▪ステントグラフト治療の課題としてエンドリーク,ステントマイグレーション等による遠隔期の再治療があげられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018