特集 透析患者PADの最前線
5.血行再建術(1)透析患者のPAD に対する血管内治療(EVT)
村上 厚文
1
,
洞口 哲
1
,
加藤 盛人
1
1国際医療福祉大学病院循環器センター血管外科
キーワード:
透析
,
末梢動脈疾患
,
血管内治療
,
重症下肢虚血
Keyword:
透析
,
末梢動脈疾患
,
血管内治療
,
重症下肢虚血
pp.677-683
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001318
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糖尿病全盛時代において,CLI(critical limb ischemia)の約半数を占める透析患者の足病変は複雑化している.血行再建法を検討するに当たっては,形態学的診断のみならず虚血の重症度評価が重要である.病変をCLIからCLTI(chronic limb―threatening ischemia)という捉え方に変化し,虚血肢分類をFontaine, Rutherford 分類からWIfI 分類へ,ガイドラインもTASC 分類からGVG 分類へと変化している.血行再建法の一つであるEVT は,高度石灰化,長区間閉塞病変,膝下小口径血管を有する患者に対して不向きと考えられてきたが,多くのデバイス革新と技術進歩により成績は向上しつつある.血行再建法の選択は,これらをもとに包括的に生命予後を考慮して決めることになる.
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