特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
広がる選択肢:以前は手術しか選択肢がなかったが,現在は…
僧帽弁閉鎖不全に対する経皮的僧帽弁接合不全修復システムMitraClip
山本 一博
1
Kazuhiro YAMAMOTO
1
1鳥取大学医学部病態情報内科
キーワード:
器質的僧帽弁閉鎖不全
,
機能性僧帽弁閉鎖不全
,
ハートチーム
Keyword:
器質的僧帽弁閉鎖不全
,
機能性僧帽弁閉鎖不全
,
ハートチーム
pp.277-280
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_277
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Summary
▪心不全症例において僧帽弁閉鎖不全への介入が有効と考えられる場合でも,開心術のリスクが高い場合は介入が困難であった.
▪近年,開胸を必要としないカテーテル治療による僧帽弁閉鎖不全への介入が注目を集めている.
▪本邦では経カテーテル的にedge-to-edge repairを行うMitraClipが2018年4月から使用可能となり,手術リスクが高い心不全患者に対する治療選択肢は広がる.
▪ただし従来から施行されている開心術や至適心不全薬物療法と比較したMitraClipの優位性は明らかではない.
▪MitraClipを施行する場合は,対象患者の選択が非常に重要であり,そこにはハートチームの存在が不可欠である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018