特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
疾患に応じた神経診察
神経筋接合部疾患・筋疾患
吉田 剛
1,2
,
野寺 裕之
2
Takeshi YOSHIDA
1,2
,
Hiroyuki NODERA
2
1近森病院 神経内科・リウマチ膠原病内科
2徳島大学大学院医歯薬研究部臨床神経学分野
キーワード:
重症筋無力症
,
Lambert Eaton症候群
,
炎症性筋疾患
,
筋ジストロフィー
Keyword:
重症筋無力症
,
Lambert Eaton症候群
,
炎症性筋疾患
,
筋ジストロフィー
pp.1141-1144
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1141
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Summary
▪重症筋無力症は小児から高齢者まであらゆる年齢層に生じ,初発症状として眼瞼下垂および外眼筋麻痺を呈することが多い.
▪抗MuSK抗体陽性は顔面・咽頭筋,頸部伸筋の筋力低下と関連する.
▪症状の日内変動の病歴,診察による易疲労性の確認を行うことが診断のポイントである.筋疾患は典型的には四肢近位筋および体幹筋優位の筋力低下を生じるものの,疾患ごとに特徴的な分布を示す場合があり,診断において重要である.
▪本稿では,神経筋接合部疾患および筋疾患の臨床的特徴と,診察技法について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018