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Internal Medicine Volume 105, Issue 5 （May 2010）

臨床雑誌内科 105巻5号（2010年5月発行）

免疫性神経疾患　新たな治療戦略に向けて

神経筋接合部における自己免疫疾患　重症筋無力症の診断･治療川口直樹 ¹ ¹千葉大学大学院医学研究院神経内科学キーワード： Cholinesterase Inhibitors , サーカディアンリズム , Edrophonium , IgG , Steroids , 胸腺摘出術 , 筋電図 , 重症筋無力症 , 自己抗体 , Cholinergic Receptors , 免疫抑制療法 , 筋疲労 , 治療成績 , 血液浄化法 , 静脈内投与 , Harvey-Maslandテスト , 胸部CT , 麝香 Keyword: Autoantibodies , Circadian Rhythm , Cholinesterase Inhibitors , Edrophonium , Electromyography , Immunoglobulin G , Immunosuppression , Myasthenia Gravis , Receptors, Cholinergic , Steroids , Thymectomy , Treatment Outcome , Muscle Fatigue , Administration, Intravenous , Musk pp.812-815

発行日 2010年5月1日 Published Date 2010/5/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010193470

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文献概要
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重症筋無力症の臨床症状の特徴は、運動の反復に伴い骨格筋の筋力が低下し(易疲労性)、休息により改善すること、夕方に症状が変動すること(日内変動)、日によって症状が変動すること(日差変動)である。検査としてはedrophonium(テンシロン)試験、Harvey-Masland(反復刺激)試験、単一筋線維筋電図、抗アセチルコリン受容体抗体や抗MuSK抗体の測定および胸部CTなどが必要である。治療の中心は拡大胸腺摘除術、抗コリンエステラーゼ薬、ステロイド薬、免疫抑制薬、血液浄化療法、ガンマグロブリン大量静注療法であり、病型や病勢、患者背景などに応じて単独または組み合わせて用いられている。