特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
基本的な診察法
歩 行
内藤 寛
1
Yutaka NAITO
1
1日本赤十字社伊勢赤十字病院脳神経内科
キーワード:
歩行障害
,
異常歩行
,
歩行解析
Keyword:
歩行障害
,
異常歩行
,
歩行解析
pp.1127-1130
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1127
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Summary
▪歩行の観察は患者が診察室に入るときから始まる.椅子に座るまでの動作から,おおよその診断がつくことがある.
▪立位の姿勢や開脚状態,膝・股関節の屈曲,身体の揺れなどを観察する.
▪自己ペースで歩く様子を観察する.患者は診察を意識して歩くため,入退室時の自由な歩行も観察しておく.
▪歩行の開始と停止,方向転換,足の運び方,姿勢と安定性,腕振りや不随意運動の有無に着目する.
▪継ぎ足歩行やつま先歩き,踵歩きを観察する.
▪疾病による歩行障害は,残存機能を効率的に使った歩行である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018