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特集 リハビリテーション医学における歩行分析とその臨床応用
4 臨床における定性的歩行分析
Observational Gait Analysis in Rehabilitation Practice
谷川 広樹
1
,
土山 和大
1
,
山田 純也
2
,
大高 洋平
3
Hiroki Tanikawa
1
,
Kazuhiro Tsuchiyama
1
,
Junya Yamada
2
,
Yohei Otaka
3
1藤田医科大学保健衛生学部リハビリテーション学科
2藤田医科大学病院リハビリテーション部
3藤田医科大学医学部リハビリテーション医学I講座
キーワード:
歩行分析
,
観察
,
歩容
,
異常歩行
Keyword:
歩行分析
,
観察
,
歩容
,
異常歩行
pp.135-142
発行日 2021年2月18日
Published Date 2021/2/18
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- 参考文献 Reference
要旨 観察による歩行分析は全体像が捉えやすくパターン認識に優れ,簡便で低コストである.また即時性に優れ,場所や条件を選ばない評価が可能である.観察による関節角度判定や時間因子判定は正確性に欠けるが,異常歩行パターンを同定・分類し,重症度の相対評価としては有用である.定性的評価と定期的な定量的歩行分析を併用することで,臨床に役立つ歩行分析ができると考える.精度の高い定性的歩行分析をするためには,正常歩行を理解し,ビデオカメラを活用するなどの工夫をするとともに,観察による歩行分析結果と定量的な歩行分析結果を照合させる,歩行障害の典型例の動画を観察することが有効な方法である.
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