特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅳ章 フレイルとサルコペニア
5.リハビリテーション栄養
若林 秀隆
1
Hidetaka WAKABAYASHI
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
pp.710-715
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_710
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪リハビリテーション(以下,リハ)栄養とは,障害者やフレイル高齢者の機能,活動,参加,QOLを最大限高める「リハからみた栄養管理」や「栄養からみたリハ」である.
▪廃用症候群の原因は,安静臥床と低栄養である.
▪質の高いリハ栄養を行うには,リハ栄養ケアプロセスが有用である.
▪老嚥(presbyphagia)とは,健常高齢者における摂食嚥下機能低下,摂食嚥下のフレイルであり,摂食嚥下障害ではない.
▪サルコペニアの摂食嚥下障害とは,全身および嚥下関連筋の筋肉量減少,筋力低下による摂食嚥下障害であり,医原性サルコペニアが一因である.
▪サルコペニアの摂食嚥下障害の治療は,サルコペニアの原因によって異なり,リハ栄養の考え方が有用である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018