特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅳ章 フレイルとサルコペニア
6.ロコモティブシンドローム
吉村 典子
1
Noriko YOSHIMURA
1
1東京大学医学部附属病院22世紀医療センターロコモ予防学講座
pp.717-721
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_717
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Summary
▪地域住民コホートROADスタディの解析より,ロコモ度1の有病率は,全体の69.8%(男性68.4%,女性70.5%)であり,ロコモ度2の有病率は全体の25.1%(男性22.7%,女性26.3%)であると推定された.
▪ロコモ度1,ロコモ度2の該当者数を推定したところ,40歳以上におけるロコモ度1該当者数は総数4,590万人(男性2,020万人,女性2,570万人),ロコモ度2該当者数は総数1,380万人(男性460万人,女性920万人)となった.
▪身体的フレイルの主体をなしロコモの原因疾患でもあるサルコペニアの有病率,発生率を明らかにし,骨粗鬆症がサルコペニアの発生に有意に関連していることを示した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018