特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅳ章 フレイルとサルコペニア
1.フレイルの意義と診断法
佐竹 昭介
1
Shosuke SATAKE
1
1国立長寿医療研究センター老年内科
pp.686-691
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_686
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Summary
▪フレイルは,「ストレスを契機に思いがけない健康状態の悪化を招きうる脆弱な状態」と捉えられるが,適切な対応により自立機能を維持・回復することが可能である.
▪フレイルの診断法は,表現型モデルと累積障害モデルが代表的であるが,これらは互いを補足する方法と捉えることが適切である.
▪フレイルのスクリーニングは多数あるため,診療スタイルに合った,妥当性の高い方法(簡便性と短時間に行えるなど)を利用することが望ましい.
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