特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅳ章 フレイルとサルコペニア
2.サルコペニアとは何か
荒井 秀典
1
Hidenori ARAI
1
1国立長寿医療研究センター
pp.692-696
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_692
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Summary
▪サルコペニアは加齢に伴って筋肉が減少する病態であり,骨格筋量の低下とともに握力や歩行速度の低下など機能的な側面を含む概念である.
▪サルコペニアの診断は,四肢骨格筋量に加えて,握力,歩行速度などの身体機能の評価を含めて行われるが,世界的には複数の診断基準が提唱されている.
▪骨格筋量の測定にはDXAまたはバイオインピーダンス法が使われ,四肢骨格筋量(除脂肪体重)を身長の2乗で割った値を用いる.
▪サルコペニアは加齢とともに増加し,栄養や身体的活動,疾患などがその発症に影響する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018