特集 フレイルとその予防対策
高齢者疾患診療におけるフレイルの意義 COPD診療におけるフレイルの意義
千田 一嘉
1
1国立長寿医療研究センター 臨床研究企画室
キーワード:
炎症
,
包括医療
,
病勢悪化
,
高齢者評価
,
呼吸理学療法
,
老年病
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
筋肉減少症
,
患者重症度
,
フレイル
Keyword:
Inflammation
,
Frailty
,
Geriatric Assessment
,
Comprehensive Health Care
,
Disease Progression
,
Patient Acuity
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Sarcopenia
pp.385-389
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020187184
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<Headline>1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙による慢性全身性炎症を伴い、フレイルを含む種々の全身併存症をきたす。2 フレイルはCOPDの重症度と増悪、機能障害と併存症に関連し、予後予測因子とされる。3 COPDに伴うサルコペニアが緩徐に進行してフレイルをきたす過程は、老年症候群の表現型の1つである。4 COPDの「統合ケア(Integrated Care)」は、予防から人生の最終段階までセルフマネジメント教育が基盤で、呼吸リハビリテーションを中心として、自己効力感を強化することにより健康を維持・向上する行動変容に導く。
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