特集 フレイルとその予防対策
高齢者疾患診療におけるフレイルの意義 循環器病診療におけるフレイルの意義
杉本 研
1
,
楽木 宏実
1大阪大学 大学院医学系研究科老年・総合内科学
キーワード:
冠動脈疾患
,
バルーン冠動脈形成術
,
降圧剤
,
高血圧
,
術後合併症
,
心臓血管疾患
,
心不全
,
心房細動
,
転倒・転落
,
発生率
,
リスク
,
老年病
,
急性冠動脈症候群
,
フレイル
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Cardiovascular Diseases
,
Hypertension
,
Heart Failure
,
Frailty
,
Accidental Falls
,
Risk
,
Coronary Disease
,
Angioplasty, Balloon, Coronary
,
Incidence
,
Postoperative Complications
,
Antihypertensive Agents
,
Acute Coronary Syndrome
pp.365-372
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020187181
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<Headline>1 自力で外来通院可能な高齢者に対しては心血管病発症抑制のため厳格な降圧が有用であるが、フレイルを含む自力での外来通院が困難な高齢者に対しては降圧目標、治療開始を個別に判断する。2 高齢心房細動患者のフレイルの頻度は高く、予後悪化と関連しており、抗凝固療法の適応決定にも影響する。3 心不全患者のフレイルの頻度は高く、再入院や死亡といった予後悪化に関連するが、フレイル評価に基づいた適切な介入法の確立には至っていない。4 急性冠症候群後または経皮的冠動脈形成術後の高齢患者のフレイルの頻度は高く、短期または長期予後悪化と関連する。
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