特集 フレイルとその予防対策
高齢者疾患診療におけるフレイルの意義 慢性腎臓病診療におけるフレイルの意義
永田 総一朗
1
,
加藤 明彦
1浜松医科大学 大学院医学系研究科腎臓内科
キーワード:
運動療法
,
危険因子
,
低タンパク食
,
老年病
,
慢性腎臓病
,
フレイル
Keyword:
Frailty
,
Diet, Protein-Restricted
,
Exercise Therapy
,
Risk Factors
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.373-377
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020187182
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<Headline>1 慢性腎臓病(CKD)患者は低栄養や低活動性、サルコペニアなどのリスク因子を多数有しており、フレイル合併頻度が高い。2 フレイルの予防やフレイル合併CKD患者に対してたんぱく質制限の緩和を検討する際は、GFRや尿蛋白量、腎機能低下速度や末期腎不全リスクを考慮して判断する。3 フレイル合併CKD患者において、レジスタンス運動および有酸素運動は運動耐用能や身体機能に関するQOLを改善・維持する可能性があり、年齢や身体機能を考慮しながら行うことが望ましい。
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