特集 循環器疾患における栄養管理・食事指導を識る
診る フレイル・サルコペニアの評価法 医療現場にてフレイルやサルコペニアを評価する意義と簡易評価法
田中 友規
1
,
秋下 雅弘
,
飯島 勝矢
1東京大学高齢社会総合研究機構
キーワード:
危険因子
,
集団検診
,
生活の質
,
体重減少
,
日常生活活動
,
疲労
,
虚弱高齢者
,
筋力低下
,
リスク評価
,
筋肉減少症
,
歩行速度
,
虚弱体
Keyword:
Walking Speed
,
Activities of Daily Living
,
Fatigue
,
Mass Screening
,
Quality of Life
,
Risk Factors
,
Frail Elderly
,
Weight Loss
,
Risk Assessment
,
Muscle Weakness
,
Sarcopenia
pp.568-574
発行日 2017年6月9日
Published Date 2017/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017260958
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目まぐるしく回る医療現場の日常のなかで,フレイルを疑い,対応することは,目の前の患者の生活の質を改善させ,入院・施設入所の期間を減少することにつながる。しかし,少子高齢社会を背景としたフレイル高齢者の必然的な増加や地域資源の減少が医療現場にストレスを与え,大きな課題となってきている現在,日常診療において「いかにフレイル高齢者の増加を抑止し,時系列的なマネジメント対策を行うか」は医療現場の大きな課題である。よって,「フレイル高齢者のスクリーニングやリスク評価方法」を知ることは,課題解決に向けた大きな一歩である。本稿では,フレイルのみならず,その最たるリスク因子とされるサルコぺニアをいかに日常診療の場で現実的に評価するのかを念頭に置きながら,フレイルやサルコぺニアのゴールドスタンダードな評価方法から,非医療専門職でも実践可能な評価法までを概説する。
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