特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
NAFLD/NASH診療の今後の展望
NAFLD/NASH画像診断のこれから
熊田 卓
1
,
豊田 秀徳
1
,
多田 俊史
1
,
角田 圭雄
2
Takashi KUMADA
1
,
Hidenori TOYODA
1
,
Toshihumi TADA
1
,
Yoshio SUMIDA
2
1大垣市民病院消化器内科
2愛知医科大学肝胆膵内科
キーワード:
脂肪化
,
線維化
,
粘性
,
弾性
Keyword:
脂肪化
,
線維化
,
粘性
,
弾性
pp.1363-1367
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1363
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Summary
▪超音波検査においては減衰率を測定することで,MRIにおいてはproton density fat fraction(PDFF)を測定することで脂肪肝の診断基準である5%以上の脂肪化の拾い上げが可能となった.
▪一方,NAFLDの予後と密接に関連する線維化は超音波エラストグラフィとMRエラストグラフィにより測定可能となった.しかし肝臓は粘弾性体で,弾性を正確に評価するためには粘性と弾性を分けて測定する方法が必要となる.
▪現在,USおよびMRIで粘性を測定する試みが始まっており,近い将来可能となると考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018