NASH-病態と治療
NAFLD/NASHの画像診断
榎奥 健一郎
1
,
建石 良介
,
小池 和彦
1東京大学医学部附属病院 検査部
キーワード:
MRI
,
肝線維症
,
組織弾性イメージング
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
,
腹部CT
Keyword:
Liver Cirrhosis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Elasticity Imaging Techniques
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.423-428
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013182436
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現在,わが国ではNAFLD/NASHの数は数千万人規模と考えられている.このうち採血や画像診断の結果からNASHと疑われる症例に対しては,早期からの治療・生活改善が必要である.しかし肝生検は侵襲が高くスクリーニングには適さない.低侵襲で診断能が高いNAFLD/NASHの画像診断が必要だが,現時点では未確立である.腹部超音波検査は低侵襲で肝脂肪浸潤を定性的に評価できるが,線維化や炎症の有無は検出できない.CTおよびMRIの適応も検討されているが,被曝やコストからスクリーニングには適していない.肝弾性度測定により線維化が一定以上(F2あるいはF3以上)進んだNASHの検出が可能との報告が増えてきており,治療介入対象の絞り込みに有用な可能性がある.
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