特集 NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
治療,管理
NASH肝癌の拾い上げと治療
豊田 秀徳
1
1大垣市民病院消化器内科
キーワード:
NASH肝癌
,
サーベイランス
,
発癌高リスク群
,
線維化
,
腫瘍マーカー
Keyword:
NASH肝癌
,
サーベイランス
,
発癌高リスク群
,
線維化
,
腫瘍マーカー
pp.1621-1626
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000519
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Headline
1 非ウイルス性肝疾患関連肝癌(その多くはNASH肝癌)では,過去20年間生存率の改善がみられない.原因として有効なサーベイランスの欠如によるところが大きいと考えられる.
2 NASH/NAFLD症例はその数の多さから全例肝癌サーベイランスを行うのは非現実的である.サーベイランスすべき高リスク群を囲い込む必要がある.
3 高リスク群の設定に肝線維化を評価することは有効である.採血データや画像所見を用いたより精確な評価が求められる.
4 高リスク群からのNASH肝癌の拾い上げには,画像検査に加えて腫瘍マーカーの測定が一助となる.
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