リレーエッセイ がん看護CNS奮闘中 ~理想と現実のギャップを乗り越える!!~ 【3】
第3回 更新後:ギャップをどう乗り越えたか,大事にしていること①
OCNSとして深みを生み出す経験
木原 円子
1
1順江会江東病院/がん看護専門看護師
pp.296-297
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_296
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自己紹介
私はがん看護専門看護師(OCNS)になる前は,緩和ケアチームの専従看護師でした.毎日,患者や家族のケア,症状コントロールのためのコンサルテーションをしていました.当初は,自分がケアすることで少しでも患者や家族のQOL向上に携われればよいと考えていました.ある時,ふと「私がいない中でも同じように看護ができるだろうか」「私だけではなく患者に携わっている看護師たちが,継続して緩和ケアを遂行できる環境になっているのだろうか」と考えたのです.いま思うと,自分の驕りであったのですが,それを介してやっと気づけたのだと改めて感じます.
そのために自分がまず,もう一度経験を知識にすることや俯瞰したマネジメントができることが必要と考え,高度実践看護師教育課程で学ぶことを選択し2017年にOCNSとなりました.
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