特集 骨転移患者への看護のモヤモヤ,すっきりさせましょう!
モヤモヤ解消! 看護の実際
安静度がストレスな患者に,看護師はここまでできる!
清水 麻美子
1
Mamiko SHIMIZU
1
1埼玉県立がんセンター緩和ケアセンター
pp.512-516
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_512
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はじめに
筆者は,緩和ケアチームの専従看護師として骨転移の痛みのマネジメントの依頼を受けることが多い.その際,痛みにはどのような種類があって,神経症状があるのか,骨折や麻痺のリスクについてなどが検討される.
患者や家族が転移の説明についてどのように思っているのか,安静度のとらえ方や日々の生活で行っている対処のしかたに着目し,対応している.
多くの患者は,痛みが増すと,骨折や麻痺のリスクに対し不安を感じながら,リスク回避のための安静度にもストレスを覚えつつ,表出できないでいる.
本稿では,このような患者の思いを紹介し,援助方法についての気づきを示す.
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