増刊号 実践に活かすアドバンス・ケア・プランニング
第Ⅴ章 事例を通してACPを考える
早期からACPを実践し意思決定を推進した事例
桑名 寿美
1
1北里大学病院看護部/がん看護専門看護師
pp.156-160
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_156
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事例
東さん(仮名),40歳代,男性.膵がん stage Ⅳ.
会社経営.妻(妊娠中)と息子(就学前)との3人暮らし
経過・状況
東さんは,診断時,主治医から一般的な推定余命として,化学療法をした場合は約1年,無治療の場合は約半年と説明された.東さんは,閉塞性黄疸により全身の黄染がみられ,介助がなければ歩けない状態であったため,推定余命よりも短い可能性があった.急変のリスクがあり,夫妻ともに救命処置を望んでいた.
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