増刊号 実践に活かすアドバンス・ケア・プランニング
第Ⅲ章 ACPを組織(地域)で推進する
組織のなかでACPをどう推進するか
山本 瀬奈
1
,
江口 惠子
2
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
2社会医療法人博愛会相良病院看護部
pp.140-142
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_140
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
プロセスとしてのACPを実践するには組織的な取り組みに発展させていくことが重要である.組織としてACPを実践することは,患者に携わる多部署,多職種でACPに取り組むことであり,一時点での介入ではなく継続的な実践が実現できるようになると期待される.また,ACPが組織全体で取り組むべきこととして認識されるようになれば,チームで協働することが可能になる.実際に,がん患者のACPに携わる看護師を対象とした国内の調査では,職場の体制整備がACPの看護支援に正の影響を与えることが示唆されている1).
© Nankodo Co., Ltd., 2023