最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 終末期の意思決定を支えるには advance care planning(ACP),事前指示
レット・ミー・ディサイドとACP 患者の意思決定をいかに支えるか
二ノ坂 保喜
1
1にのさかクリニック
キーワード:
生命倫理
,
意思決定
,
ターミナルケア
,
患者の権利擁護
,
患者による事前指示
,
第三者の同意
Keyword:
Bioethics
,
Decision Making
,
Patient Advocacy
,
Terminal Care
,
Advance Directives
,
Third-Party Consent
pp.1389-1393
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056530
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カナダのモーロイ博士の発案した事前指定書「レット・ミー・ディサイド=LMD」の普及活動を20年来行ってきた.LMDの特徴は,治療法と代理人の療法を指定するところにある.これは長所でもあり,短所ともなりうる.事前指定書は,その作成のプロセスで,代理人(主として家族)やかかりつけ医と話し合うプロセスが重要である.このプロセスを発展させ,本人の人生観・価値観を尊重した継続的なケアのプログラムを考えようというのが,事前ケア計画(ACP)である.わが国でACPを普及定着させるためには,医療体制全体の中での位置づけ,現場の意識改革および市民の死への準備教育が必要であると考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2013