特集 「がん悪液質」を知ってケアに活かす ~病態・最新の治療を理解してケアをアップデート~
がん治療期の悪液質に対するケア
逢阪 美里
1
Misato OSAKA
1
1聖路加国際病院オンコロジー・ブレストセンター/がん看護専門看護師
pp.783-785
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_783
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プロフィール
Aさん.70代,女性.非小細胞肺がん.
夫,長男夫婦の4人家族.飲食店でパートタイム勤務.
治療経過と状況
Aさんは進行再発非小細胞肺がんと診断され,現在外来通院で化学療法+ペムブロリズマブ投与を受けている.治療開始前より咳が続き倦怠感や食欲不振があり,Aさんは「食べたい気持ちはあるけど食べられなくなったの」と話していた.
治療開始3ヵ月後の投与目的の来院時の問診で,2週間ほど前より倦怠感が非常に強く仕事を休み日中も寝ていることが多くなり,数日前より食事がほとんど食べられないということだった.体重は治療開始時と比べ約6 kg減少しており,加療目的で入院することとなった.
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