特集 「がん悪液質」を知ってケアに活かす ~病態・最新の治療を理解してケアをアップデート~
がん悪液質の病態
能登 洋
1
Hiroshi NOTO
1
1聖路加国際病院内分泌代謝科,聖路加国際大学,東京医科歯科大学医学部
pp.756-759
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_756
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はじめに
「医学の父」ヒポクラテスは,末期疾患の患者にみられる衰弱・進行性疲労症候群を紀元前5世紀頃に記述しており,後にこの症候群が悪液質(cachexia)と名付けられた.そして約10年前にがん悪液質の定義が確立した1)が,その病態や機序は不明な点がまだ多い.本稿では臨床的側面に重点を置いてその病態を解説する.
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