特集 スペシャリストが伝えたい消化器の症状マネジメント
Ⅱ.患者さんからこう言われたら? ~腹部編~
便に血が混じっている② ~痔核~
田邉 亜純
1
1千葉大学医学部附属病院看護部/がん看護専門看護師
pp.501-504
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_501
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事例
60歳代,男性.胃がんの診断を受け,SP療法:S-1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合)+CDDP(シスプラチン)で入院中.
今回,入院中に便に血が付着しているとのことで,ナースコールがあり,看護師が対応した.便の周りに血液が付着しているが,便器の水は血で染まるほどではない.肛門を拭いたときにも血の付着があったという状況であった.患者はトイレの水は流さずにトイレからナースコールを押してくれていた.
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