特集 在宅ケアの質を高める、“外縁”を広げる
地域緩和ケアの網を張るために
蘆野 吉和
1
1社会医療法人北斗地域包括ケア推進センター
pp.30-32
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200847
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「地域緩和ケア」とは、病院に通院、入院しているがん患者への苦痛緩和を図る医療のことではありません。がんや神経難病などの生命が脅かされる病気に罹った人、またはがんだけでなく慢性疾患が進行し、あるいは加齢により、生命予後が短いと予測される人とその家族に対し、地域の医療職、介護職、地域ボランティアが協働し、日常的な環境で、身体的、心理社会的、スピリチュアルな苦悩への支援を行なう地域社会のシステムです。
地域緩和ケアの実践の内容は、下記が挙げられます。
❶身体的機能を適正にする
❷症状の予防・治療(マネジメント)を行なう
❸(生活する)環境を整える
❹情緒的・心理的サポートを提供する
❺社会的サポートにより社会的機能を高める
❻スピリチュアルサポートを行なう
❼死別・悲嘆のサポートを行なう
❽意思決定支援
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.