リレーエッセイ “がん看護CNS”奮闘中! ~活動の場の開拓について考える~ 【3】
第3回 横断的な部署で活動の場を開拓する
目の前の患者さんや家族にていねいに寄り添いながら,組織全体の動きも考える
塩見 美幸
1
Miyuki SHIOMI
1
1愛媛大学医学部附属病院総合診療サポートセンター/がん看護専門看護師
pp.372-373
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_372
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自己紹介
私は新人看護師として当院に入職後,呼吸器内科や血液内科病棟に勤務し,多くのがん患者さんに出会いました.出会った患者さんは治癒が目指せない方も多く,症状緩和や家に帰りたいと望む患者さんの希望をなんとか叶えようと看護を行うなかで,もっと患者さんの力になりたいと思い,大学院へ進学しました.2011年にがん看護専門看護師(OCNS)の認定を受け,院内の患者相談や地域連携を担う部署に配属されました.現在は主にがん相談支援センターでOCNSとして活動しています.相談は目の前にいる患者さんにしっかり寄り添い,ニーズを見極めることから始まります.そして病棟や外来あるいは多職種,院外とも連携を図りながら,患者さんの困りごとが解決に向かうよう看護を提供することを大事にしています.
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