連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・154
家族全体を捉えるということ
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.54-55
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201944
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先日、2022年6月の人事で厚労省事務次官に就いた大島一博さんの講演「全世代社会保障構築会議と社会保障の将来」を聞く機会がありました。遠い昔、介護保険制度が始まるより前のことですが、厚生省(当時)で認知症施策の準備のために認知症対策室が立ち上げられ、若い職員の方々が熱心に調査・討議をしていました。その対策室のメンバーが、認知症の方への訪問看護の現場の視察のため、私たちの訪問看護ステーションを訪れたことがあります。大島さんはそのメンバーの若き職員の1人でした。なんだか遠い存在になってしまったなあと思うと同時に、感慨深いものがあります。
そんな大島さんたちをお連れしたのは、認知症がかなり進んだ高齢女性Aさんのお宅でした。
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