特集 苦手な方こそ! この1冊―ICT導入・活用に一歩踏み出す
【インタビュー】そもそも、なぜICTを導入するのか―教育界全体の動きから
稲垣 忠
1
1東北学院大学文学部教育学科
pp.800-808
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201334
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教職課程で必須となったICT活用
―小誌の読者は、看護師等学校養成所の教員の方々です。学生は、小学校、中学校、高等学校(以下、高校)での教育を経て入学するので、そうした教育機関でのICT導入の状況について、関心は高いと思います。そこで今回は、文部科学省(以下、文科省)にて、ICT活用教育アドバイザー派遣事業なども手掛けられている稲垣忠先生に、教育界全体のICT導入状況、さらにそもそもなぜICT導入が重要なのか、というお話しいただきたいと思っています。
稲垣 わかりました。まず、教員養成の話からしましょう。2019年度から始まった新しい教職課程では、ICTの活用が非常に重視されるようになりました。私も担当している「教育の方法及び技術」の科目では、従来、情報機器や教材の活用が含まれていましたが、新課程では、それに加えて算数科教育法や理科教育法など、すべての教科教育法で、ICTの活用について学ぶことが必須になりました。つまり、教職につくための資質の1つとして、ICTの活用は必須になったと言えるでしょう。
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