連載 対話に学ぶコミュニケーション ~第二の患者である家族とのかかわりかた~ 【1】
患者に「なにもしてあげられない」と無力感をもっていた家族
松田 芳美
1
1公益財団法人やまがた健康推進機構山形県がん総合相談支援センター/がん看護専門看護師
pp.267-270
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_267
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事例紹介
患者はスキルス性胃がんのため3ヵ月前に胃全摘術+リンパ節郭清術を行った80代後半の一人暮らしの女性(相談に見えた娘との対話の中で得た情報).
毎日患者の様子を見に行き,食事のお世話をしているという娘が,「手術してから3ヵ月も経つが,何も食べてくれず,どうしてあげたらいいのか悩んでいる」と,がん相談支援センターに見えた.「何から話せばいいのかわからなくて,相談していいものかどうか」と不安そうに話していたので,看護師が面談をすることになった.
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